はじめまして。
わたしは何とか20年以上会社をつぶさずに経営してきたロスジェネおじさん社長です。
私の人生苦労の連続でしたが(今でも苦労していますが)、なんとか会社をつぶさずに生き延びてきたのは、本があったからです。
悩んだ時には、とにかく役に立ちそうな本をその都度何冊か読んで、心に刺さったことを実践して乗り越えてきました。
そんな経験が何かに悩んでいる皆さんのお役に立てればと思っています。
初回は、仕事量が多すぎて、仕事が終わらずにパニックになりそうな人に読んで欲しい本をご紹介します。その本は、自己啓発のド定番、デール・カーネギーの『道は開ける』です。
私の会社は最小限の人数で仕事を回していますので、こまごました事務作業から営業、経理まで、自分でやらないといけない仕事が多く、若いころは仕事の多さにパニックになって何も手につかず、時間がだけが流れていく、ということも多々ありました。
何とか効率よく仕事を回さなくては、といろいろと仕事術の本を読み漁っていましたが、若かりし日のわたしに一番ささったのは自己啓発のド定番のこの本でした。
もっとも刺さったのは、戦争中に死傷者の記録係をしていた若者のエピソードです。
その若者は、戦死者、行方不明者、病院への収容者の記録整理、遺品を家族のもとへ送ることなど様々な任務をこなしていたが、取り返しのつかないような大失敗をするのではないという不安に駆られ15キロも痩せ、半狂乱と言えるような状態になってしまいます。そして診療所に収容されますが、そこでの軍医からの助言が彼を救います。
軍医はこう言います。
「朝、仕事をはじめる時には、その日のうちに片づけてしまわねばならないと思われるものが山ほどある。けれども、我々には一度に一つのことしかできないし、砂時計の砂がくびれた部分を通るように、ゆっくりと、一定の速度で仕事をかたづけるしか手はない。」と。
その後その若者を「一度に一粒の砂・・・一度に一つの仕事」と何度も自分に言い聞かせて、仕事を一つ一つ、出来るだけテキパキと片付けるうちに落ち着きを取り戻したのです。
このエピソードは何故か強烈に私のこころに刺さりました。
とにかく絶対に終わらないと思われる山のような仕事を前にしたときには、優先順位など気にせず、まず一つやることを決めて、他の仕事のことはすっかり忘れて、とにかくその一つの仕事を終わらせるようにしました。砂時計の砂がくびれを通る瞬間をイメージしながら。
そうするとスッと心が軽くなります。そして2つ、3つとこなしていくと徐々に集中力が増し、スピードがアップして、絶対に終わらないと思っていた仕事が終わるのです。
この本には、私に刺さったこのエピソード以外にも様々なエピソードが収録されています。
皆さんの心に刺さったエピソードをぜひ実践してみてください。ふっと心が軽くなり、仕事が動き出すと思います。
ではまた。
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